この時代を表現していったら限りなく続く拒絶と、曖昧のなかに
ARTISTが、おかれていることがよくわかった
矛盾ー循環ー刻み行くこと、すべてが私にはリアリズムです
表現形態は異なっても、"今" を感じさせ表現できることこが
ARTISTのリアリズムだと思います
回転するアナログレコードの同じように見える部分を
切り取ったとしてもそれは永遠によみがえらない
まるで、さっき世界中で死んでしまった人々のように
無口で封鎖された世界が広がっていく
刻まれた時間も、すべての風景さえも戻らない
タイムマシーンのように時をさかのぼることが出来ないのは、優れた科学者はすでに知っている
これは、新しい発見や発展というものとは区別されるべきことで
世界中の、売名行為と無関係の普通の科学者なら理論として、簡単にわかりあえる
サイエンスとARTは無関係ではない。ARTもサイエンスも補いあいがある
もちろん、経済にも…
つまり、自然がそうであるようにすべては補いあっているーからみあい、そしてすべては
“しくみ”という中に矛盾と整合性をあわせもって凝縮され、私だけの主観の世界へ放たれる
凄まじく地球軸がねじれ、私達の築き上げた文明や人格が
真夏のテーブルに放置されたアイスクリームのように溶解していく
人々は、今週のオリコンの順位に一喜一憂し、今晩の献立に悩み、車のローンを計算し
恋愛をし、SEXをし、またあるひとは病床において目の動きを頼りに意志を伝達し
会うたびに、装置を装着し、液晶画面に返事をかく
でも、もしこの世にARTがなかったらどうなるのか
「絵、音楽、詩、映像…すべての芸術」がこのよのなかで
科学を、そして生活、経済をも、巡りの回路のなかで透過し浄化し人類のこころの
「アーカイブ」となり得ると、確信しています
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